主な生活習慣病の症状
01
糖尿病
糖尿病はインスリンが十分に働かないため、血液中のブドウ糖が増えすぎる病気です。インスリンは膵臓から出ているホルモンで、血液中のブドウ糖の量を一定に保つ働きがあります。糖尿病には1型と2型があり、生活習慣病のひとつとして数えられているのは2型糖尿病です。初期のころには自覚症状がほとんどありませんが、進行すると動脈硬化が起こり、全身の健康に悪影響が出てしまいます。糖尿病の3大合併症に網膜症・腎症・神経障害があり、失明や人工透析にいたると生活の質の低下に繋がります。
02
高血圧
高血圧は、医療機関でくり返し計った血圧が収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の状態を指します。家庭で計る場合は、医療機関よりも低い基準値になります。血圧が高い状態が続くと常に血管へ負担がかかるため、血管の内側が傷ついたり固くなったりして、脳卒中や心疾患を発症する危険があります。命に関わる重大な疾患を引き起こすまで高血圧は自覚症状がなく、「サイレントキラー」と呼ばれています。
03
脂質異常症
脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が基準より高い状態、または善玉コレステロールが基準より少ない状態をいいます。血液中に脂質が多い状態が続くと、血管の内側の壁に脂が入り込み「こぶ」を作るため、血管が詰まりやすくなります。血管が詰まった場所により、脳梗塞・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こす可能性があります。